歳をとった証拠か。

あんまり妙な食い物ばかり食べているのもアレなんで、たまには近所の惣菜屋の栄養ありそうな弁当にしてみた。


おかずに見慣れない揚げ物があったので、何だろうと思って食べてみると、イワシの揚げ物だった。
骨も血合の部分も全く処理されていない、非常に生臭い、そんな味。


あとイカのフライとか、鶏肉とニンジンとこんにゃくの煮物、きんぴらごぼう


味はさほど美味しくないのだけれど、何か懐かしい。
何の懐かしさか……と思い起こしてみれば、これは給食の味だということに気付く。


作ってるオバサン連中に、給食センターで働いていた人とかいるのだろうか。
そんな感慨と共に食べていた。

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10年以上経ってからなんだな。
人間がこういうことに感謝できるのは。


ガキの頃なんて、「こんなの不味くて食ってられるか」などと給食センターで働く人々や、その制度を作った政府に恨みがましく毎日過ごしていたものだが。
栄養面のことを今思えば、アレはアレで結構なご馳走である。


もしもドラえもんのタイムマシンがあったなら、あの頃ぐだぐだ文句言って給食を残していた子供だった自分を一発軽く殴ってやりたくなった。
(涙)