制作側の権利とは何じゃらほい。

私は、ジャンプで連載中の漫画版もアニメ版も『銀魂』が大好きなんですけども、その作品の中で最も好きなエピソードの一つが今TVでオンエア中の「柳生編」なんであります。


それがまた今回、用事があって最初の5分ほどしか観れなかった。
この回は本誌での掲載当初、ネタのパクり疑惑が持たれて少しだけ話題になった回なんですが、その確認の意味も含めてぜひとも観たかったんですがねぇ……。


そこでふと、YouTubeで観れないかと検索してみると、『YouTubeに上がっているアニメをまとめている』サイトがあるじゃありませんか。
行ってみると、もちろん無料で観られる。


今までのオンエアされた話が全話リンクしてあるし、あまつさえ画質も及第点。
しかも誰が編集しているのか知らないが、ご丁寧にCMまで抜いているのには驚きました。


(…なお、『パクりではないか』と議論されていた場面は、アニメでそのままだった。
これで銀魂は事実上、この件のパクり疑惑を完全否定したことに等しい。
しかしそれ以前に、夕食時の地上波で、原作をそのままに「ウ●コ」という最低の語句を連発できる、このスタッフの豪気さを買いたい。/笑)

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しかしまったく、凄い時代になったものだ。


これならば時間とか全く気にせずに、しかも無料で好きなだけアニメが観れるではないか。
私も一時期、無料動画サイト『GyaO』なんぞ利用していましたが、毎度挿入されるCMがとことんウザくて、いつしか観るのをやめてしまった。


だがこういった、まとめサイトには、他にもアップされた沢山の人気アニメ作品が揃っていて、自分の周りで話題になっている『電脳コイル』『ガンダム00』『コードギアス』『グレンラガン』とか、この際に全話チェックしてやろうかという気さえなってしまう。



…しかし、これらは本来、レンタルしたり、DVDを買わなくてはいけないところではある。

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現在ネットによる動画のアップロード配信には、現在進行形で議論が行われている真っ最中。


だが著作関係者以外による作品のアップロードが、作り手側に損害を与えるのは自明の理である。
莫大な宣伝・話題効果を差し引いても、「『違法アップロード禁止』を主張している作品」を破った者には、厳罰が妥当ではなかろうか。


しかし一方で、これらはインターネット時代……いや、ブロードバンド時代の弊害であるのを忘れてもいけない。


不特定大多数の人間が、一つの作品を共感・共有できるという場が出現してしまったこと。
一旦データ化された作品が、余りにも気軽にバラ撒かれてしまうこと。


これらによって、制作側の権利が曖昧になってしまったわけだ。


無論、アップされた作品を鑑賞する側にも、罪悪の自覚が薄い点も否めない。
だって誰もが、面白いものを観たくないわけがないもの。(力説)


最終的に、制作側の権利を守ることを一辺倒に考えるならば、規制を強化するしかない。
実際、現在では無法地帯である動画配信情勢に、規制の動きが出てきている。
(ゲームのROMのアップロードに関しては、随分と前から完全に違法だと定めれられているのだから、当然といえば当然だろう。)


いずれ、この風の逆を突き、『著作権・版権フリーのアニメーション作品』とかが現れるのではないかと、私は予想している次第である。(笑)

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でも、実際にアップされて話題になる動画って、確かに掘り出し物が多くて、面白いんだよなぁ。
『人を怒らせる方法』シリーズとか、『ギャグマンガ日和』とか、深夜に腹を抱えて悶絶しちゃったよ…。